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水彩画の技法と水彩紙の選び方

■平塗り(ウオッシュ)

溶いた絵具を筆にたっぷり含ませて描くと、発色が良くムラになりません。紙の表面に凹凸が少なく、乾きの早い紙を湿らせておき、筆に含ませる絵具を少なめにして素早くぬるとムラが少なくなります。 また、紙を少し手前に傾け、筆に絵具をたっぷり含ませて塗りついでいくとムラのない塗りが出来ます。

■ぼかし(グラデーション)

この技法は「にじみ」とともに水彩画の代表的な技法で、水を強く弾く乾きの遅い紙ほどきれいに出来ます。画面を水で湿らせておくと良いでしょう。はじめに濃い色を塗り、つぎに薄い色を塗りついで、ぼかします。

■にじみ(ウエット・イン・ウェット)

「ぼかし」と同様に、荒目で乾きの遅い、水を強く弾く紙ほど楽に出来ます。紙はよく湿らせておいた方がいいのですが、水の量が多すぎると「にじみ」が拡がりすぎるので、注意してください。絵具を平塗し、乾かない内に濃い色を重ねると色が綺麗ににじみます。

■重ね塗り(ウエット・オン・ドライ)

透明水彩ならではの技法で、明るい色に暗い色を重ねて塗る事により、絵具の発色が生きます。急いで重ねないで、最初に塗った色が乾いてから重ね塗りをして下さい。

■渇筆(ドライ・ブラシ)

水気の少ない筆でかすらせる技法で、水を少なくして溶いた絵具あるいはそのままの絵具の腰の強い乾いた筆につけ、荒目の紙にかすれたように塗ると軽快な感じが出ます。筆の余分な絵具はティッシュに含ませるか、指で絞ってください。

■欠き取り(スクラッチ)

乾いた絵具を削り、白い紙をのぞかせると、筆で表現できない白抜きの効果が出ます。No.500シリーズのアクリル斜めカット軸は、この目的につくられたものですし カッターを使うと細い線、サンドペーパーを使うと面の白さが出るなど使うものによって違う効果が得られます。紙の表面を傷つけるので、表面の強い紙が適しています。

■切り込み

スクラッチと同じ要領で、塗った絵具が乾ききらない内にナイフなどで浅く切り込みを入れると傷跡に絵具がしみこみ、筆では表現できない効果が出ます。スクラッチと同じく、表面強度のある厚めの紙が適しています。

■吸い取り・拭き取り

失敗した部分の塗り直しや、余分な絵具の取り除き、明るい部分、特にハイライトなど表現したい時などに、よく使われる技法で、海綿、スポンジ、絵具を絞った筆などで絵具を吸い取ります。うまく吸い取れるかどうかは、絵具の乾き具合、着色力、紙の乾燥の速さが影響します。

■スカンブリング

通常、油絵の技法として使われますが、キャンバスなどの凸凹のある表面を生かし、先に塗った色が後から塗った色より透けて見え点描のような効果が出るというもので、水彩ではドライブラシで紙の凹凸を生かして点描効果の白地を表現します。紙目の細かい紙には効果がありません。

■白抜き(マスキング)

透明水彩画では白抜きや明るくするときに、できるだけ絵具の白を使わないようにします。画面の色の境をハッキリさせたい場合や、隣の色と混じらないように塗りたい場合はマスキングをすると簡単。マスキング液、マスキング・テープ、SPフィルム、ソフトテープなどを使います。


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